「トワイライト水族館」感想

2022年12月9日に配信された、男性ブランコ オンラインコントライブ「トワイライト水族館」が本日2023年1月9日で配信終了となりました。1か月も配信期間があったのは異例なのではないでしょうか。リアルタイムでも1000人以上の方が視聴されていたとのことで、配信期間はさぞやたくさんの方が再生してその美しく面白い世界観に浸ったことだろうと思います。

私もリアルタイムで視聴しました。どういう言葉で表現したらいいのか分からないぐらい心が動いたというか、浄化された、傷が癒されたという感覚があり、特別なライブでした。
閉館後のサンシャイン水族館で事前に撮影された映像と、リアルタイムで配信された映像が入り混じった配信でした。映像作品としても完成されており、また、リアルタイムで即興ダンスを踊る、魚にアテレコをするというアドリブ要素が面白く、全体的に美しくも楽しいライブとなっていました。

その後、配信期間が何度も延長され、とうとう1か月のロングラン配信となったのですが、なんだかもったいなくて、なかなか観られませんでした。
自分の中であまりに特別なものになってしまったので、例えば私が疲れて頭が痛い時とか、お酒を飲んで酔いすぎてしまった時みたいな、コンディションが悪い時には触れたくなかったのです。そのくらいきれいな世界でした。
男性ブランコの世界に私はとても癒されます。思い返せば、昨年の5月頃に男性ブランコに出会い、コントや漫才、トークライブなどたくさん楽しませてもらいましたが、その時々で小さな傷が癒えていくようなやさしい感覚がありました。コントに登場する人って大体なんか変人ですが、そういう人が簡単に排除されたり傷つけられたりすることなく、何となく受け入れられている不思議な空間。男性ブランコのコントはそんなシーンを見せてくれます。変人にやさしいんですよね。私自身はそんなに変人ではないのですが、ちょっとだけみんなと違うことでうっすら排除されてきたこともありましたし、自分と関係のない人でも悪いことしてないちょっと変なだけの人が排除されているのを見ると心が痛くなります。男性ブランコのコントはそういう人たちを受け入れるやさしさがあり、観ると心を癒してくれます。

しばらく仕事が忙しくてコンディションが整わなかったのですが、最近になってようやく気持ちが少し落ち着いて、今なら「トワイライト水族館」を観るにふさわしい心持ちだと思い、この三連休で何度か視聴しました。(頭痛が続いていたのですが、薬でどうにかねじ伏せました)
とてもとても良かったです。視聴しながらメモをしたので、それを見ながらひとつひとつのシーンを思い出して感想を書いてみますね。

・フライヤーというのかポスター画像というのか、お二人の表情が穏やかでとても良いです。やさしい色の魚たち。
・平井さん、水族館の入り口に立っている姿が本当のスタッフさんみたい。知的な雰囲気です。浦井さんのお尻ポケットから出てきた入場券が魚の形で愛らしい。
・水族館が初めてと言う浦井さんに「楽しみですね」と声をかける平井さんのやさしい声。
・「うつくがしい」「ざかな」「いるって聞いたもん!」「めくるめくってめくりたおして」等、平井さんの独特言語ワールド。
・おさかなニュース。魚師の澤田さん、色白いね。ブルべ。
・「ケープペンギンのよもぎ、4歳に」のニュース嬉しかった。私の飼っていた先代の文鳥も名前が「よもぎ」だったから。そこからよもばあの話が展開されていくとは思わなかったですが。
・浦井さんの無表情にうんざり感がへばりついていて本当に面白い。
・魚アテレコ。浦井さんの「ずっとしょっぱい」に笑った。トラフザメが自分の模様をウツボに真似されていると思って「この点々はゆずれないよ!」「僕だけのものさ!」と言うんだけど、その平井さんのセリフがすごくかわいくて、声のお仕事もできそうだなぁと思いました。「フライデーフィーバー」と小さい声で言うところも好き。
・水族館の光に照らされた平井さんが「涙ツー(指パク)」としたところ、妙になまめかしくエロスでした。
・スー、スイ、のアザラシ(アザラシで合ってますか??)、ぼーっと見ていると本当に良い。癒される。
・即興のくらげダンス。くらげ感があったのは浦井さん、動きが独特だったのは平井さん。
・深海ゾーンにて、「いそうです、しあわせざかな」と言う浦井さんに対して平井さんの言った「そうですね。いるかも」という返事がかわいいと思った。
・「ぼく、水族館、好きだったみたいです」「嬉しい発見だ」というやり取りがとてもいいなぁ~と思いました。じんわり嬉しい気持ちになる。
・くらげの水槽を見上げる浦井さん。水槽に映った浦井さんがカメラの方を向いていて、面白い構図。くらげ美しい。
・カクレんぼ。クマノミの帽子を被ってニコ…と笑っている平井さんとは対照的にキリッとした表情の浦井さん。カコイイ。
・ウツボ三兄弟の喧嘩。男の勝負、早口言葉対決で負けるうつぼ太郎。ナポレオンフィッシュらしき魚が「もめないでぇー。いつも仲良しじゃない」とウツボの喧嘩を止めようとしていて和みました。
・ペンギンのうた!とてもいい歌。「あなたたちも何かやめて 何かをはじめたら? 楽しい何かを始めたら」という歌詞がすごく好きです。新しく何か始めるために今やってることをやめたっていいんだと気づきました。
・「マナーな方だ」また平井さんの独特言語。
・ペンギンの水槽を見上げてふわふわする二人。ロマンチックだね。
・イルミネーションのそばで座る二人。きれいだよ。浦井さんのちょっと寂しい思い出話に飄々とした表情で答える平井さん、不思議だった。
・しあわせざかな、私の心の中にも泳いでいるといいな。
・エンディング曲、ノスタルジーに浸れる。素晴らしい曲。「苦しいライト」という歌詞が好きです。幸せっていう気持ちで苦しくなることがある。苦しいと幸せはセットだと思う。
・「自分の好きなものをたくさんの人に見てもらえると嬉しい気持ちになっちゃいます」という言葉、私の心の中の大切な宝物にさせていただきます。

たくさん書きました。「トワイライト水族館」、心の癒しとやさしい笑いをありがとうございました。