文鳥マドちゃんの近況

我が家の文鳥マドちゃんは生後10か月を迎えました。誕生日ははっきり分からないのですが、昨年の11月初旬ということでした。いったい何日生まれなんだい???謎の女、マドちゃんです。
オス文鳥特有のさえずりをしないので、性別は女の子で確定です。マドちゃんと飼い主、女のふたり暮らしを満喫しています。
勇敢な文鳥で、大胆にブッ飛んでは部屋のあちこちに止まってゴソゴソと何かを調査しています。つまようじの端をカミカミして遊ぶこともあります。私はこの時のつまようじの様子が剣のように見えるので、マドちゃんが遊ぶ用のつまようじを「つまようじソード」と呼んでいます。
水浴びをとても上手にできるようになりましたが、水浴び中は私が隣で励ましたりほめたりしないとすぐにやめてしまいます。水浴び後にブルブルと体や翼を振って羽を乾かすのですが、その動きが異様にダイナミックです。バサバサバサーッ!!!ブルブルブルブル!!!バサバサバサーッ!!!と、毎回どえらい派手な音を立てています。
放鳥をしていると机の上をピョンピョンと跳んで移動しますが、その動きがやたら速く、机のあっちからこっちにドタドタ、ドタドタと忙しそうです。
最近はワガママになってきて、ペレット(栄養食)をあまり食べずシード(自然の植物)の方ばかり食べています。飼い主としてはペレットを主食にして欲しいのですが、文鳥に、ましてや我の強いマドちゃんにそんなお願いは聞き入れてもらえません。それぞれのエサの分量を変えてみたり、ペレットの中でも好きなやつを中心に提供してみたり、飼い主は毎日工夫しています。
私の腕と首の皮膚を相変わらず引きちぎるのでこちとら血まみれです。でも……引きちぎるときの動きが粟穂から粟を取る時のように見えるんです。比較的大人しかった先代文鳥のよもぎちゃんが粟穂を前にすると目の色を変えてプチプチ食べていたのを思い出します。飼い主の皮膚をつねる動きは一般的に、仲間に羽繕いをしてあげる、いわば愛情表現なのだそうですが、どうも私には羽繕いに思えないんです。粟穂を食べようとしている動きに見えるんです。今度、粟穂を買って与えてみようかなと思っています。(は~、カロリー摂取量が気になる……)

こちらの写真は、放鳥中はドタドタパタパタ動き回ってばかりでちっとも落ち着きのないマドちゃんがめっちゃ珍しく飼い主の手の上でくつろいでくれた記念に撮影したものです。一本足で立っていました。感動~!

文鳥たちのこと

我が家のアイドル、文鳥のよもぎちゃんから見た世界をいくつかの小説にして、このブログとnoteで公開していました。
実はそのよもぎちゃんですが、昨年の秋に他界し、今は文鳥の天国で暮らしています。
寂しいので、その時のことはブログに載せずにいました。よもぎちゃんのいなくなった鳥かごは片付けず、そのままにして暮らしていました。本人がいなくなっても二人で暮らした思い出を小説にして残したいと思っていたのですが、実際にそうするのは難しかったです。思い出すと寂しくて、落ち込みました。死んだ日のことを思い出して心臓が冷えるようでした。
2か月ぐらい、心に文鳥の形の穴が開いた状態で生活していました。もし運命を感じる文鳥さんがいたらまたお迎えしよう、という考えはあって、家の近くのペットショップを時々のぞいてみたりしました。
白文鳥やシナモン文鳥の雛を見て、かわいいな~!でもできればよもぎちゃんと同じ桜文鳥がいいな、、と、何となく桜文鳥待ちの気持ちになっていたところへ、1月の初め頃、ちょうどお迎えするのに良い時期の桜文鳥の雛に出会いました。くちばしは真っ黒、体は全体が雛の色で、これからどんな柄になっていくか予想もつかない。カゴの中で、ブランコにつり下がったベルをどついて「チリン!!」と鳴らしていました。元気…!オラオラしている…!
そのオラオラっぷりがどうにも可笑しくて、まだ2か月ぐらいしか生きていないのに偉そうで、文鳥らしいなぁと顔がほころびました。きっと運命の文鳥さんだ、そうじゃなかったとしても、この子とは仲良く暮らしてみせる…幸せに長生きさせる!そう覚悟を決めてその子をお迎えしました。
文鳥さんの性別は不明でしたが、どうも顔を見ると女の子のようだったので、一か八か女の子寄りの名前をつけました。「マドちゃん」。マドレーヌ、まどか、窓、などから取って「マド」としました。
おしとやかな名前をつけたのですが、性格はなかなかに荒っぽく、飼い主の手の甲や首の皮膚を引きちぎるので何か所も流血しました。また、飛ぶのが大好きなようで、放鳥すると部屋中を飛び回ります。
マドちゃんを見ていると、よもぎちゃんがかなりのおっとりお嬢様気質だったように錯覚します。よもぎちゃんとて雛時代はヤンチャだったのですが、マドちゃんほど野性的ではなかったですし、もっといろんなことにビビッていました。マドちゃんはあんまりビビりません。
マドちゃんと暮らし始めてから、よもぎちゃんのことをあたたかい気持ちで思い出すことができるようになりました。マドちゃんはこんな感じだけど、よもぎちゃんはこうだったなぁ、と、二羽の違いからそれぞれの良さを知ることができて、二代目の文鳥さんをお迎えしたのは私にとって大きな幸せになったなと喜んでいます。
マドちゃんの健康状態や心の状態をよく見ながら、毎日を大切に、楽しく一緒に暮らしていこうと思います。