男性ブランコ コントライブ「ごまたのおろち」を観ました

今回も面白かったです!
私がこの干支シリーズのコントライブを観始めたのは「エドガーラビット」からだったので、最初から観ていたファンの方がうらやましいなぁと思いました。私は新米ファンゆえちょっと出遅れております。

・夜ふかし
ふふ……意味わからん。面白かったぁ。ちょっとすゑひろがりずが頭をよぎりました。
「強い言葉!」ひらひらひら~。平井さんの和装は初めて見ましたがなかなかにいい女でした。

・刺身の盛り合わせ
店長のハキハキした自己紹介にハラハラし、星の説明がロマンティックでした。こんな店長のいるお店あんまし行きたくないですね。どっと疲れそうです。でも平井さん扮する店長は楽しそうでしたし浦井さんはサラリーマン姿が完全に板についていました。こんなにサラリーマンっぽい芸人さんいるんだなぁと浦井さんを見るたびそう思います。

・ヘルクッキング
設定はヘルな感じですが会話は完全に普通の若い男二人の料理中のトークで、こんな光景日本中で見られそうだと思いました。「高かったんちゃう?」「スーパーで半額やってん」みたいな普通のやり取りをしながら地球上に存在しない変な食材で料理を作ります。悪魔姿のお二人がなんだかとてもかわいい。

・内見
これはかわいらしい!これは!かわいい!平井さんの尻尾が出てしまっているところ、いかにも人間に慣れすぎた動物のうっかりという感じでたまらなかったです。「平成狸合戦ぽんぽこ」好きの私としてはとてもアツイ設定のコントでした。落語で、男やもめがメスの狐を罠から助けたらその狐が人間の姿をしてお礼に尋ねてきて、狐と男は結婚して子をなすというお話があります。狐は恩返しをする動物なのかな。

・心に残る言葉
おじさんの「心に残るか残らないかギリギリのところを攻める」言葉が本当にギリギリで、なんとも言えないハラハラした気持ちになりました。平井さんのお衣装がある日のラヴィット!のスタジオで着られていたお洋服で、とても爽やかでお似合いだったのでこれからもたくさん着ておられるところを見たいな~と思いました。
個人的な思い出話になってしまいますが、数年前、絶望の底にいた頃に空を見上げていたら流れ星がシュッと流れて、見えなくなってからでしたが必死に祈ったことを思い出し、胸が痛くもなりました。

・ごまたのおろち襲来
平井さん扮するサラリーマンがふしゅふしゅ言いながらお弁当の包みを開けるところが良かったです。かーわい!お弁当楽しみにしていたんですね。唐揚げを落っことして3秒ルールに間に合わず、近くに立っていた作業服にヘルメットの浦井さんと気まずい雰囲気に。ところがその後、唐揚げ3秒ルールどころではない自体に……
「がんばれ!」だと「もうがんばってるわ!」とムカついてしまう人には「よくやってる!」と声をかけたらいいんだ!という学びがありました。

・(最後の面接のコント)
平井さんが本当に違う世界から来ているように見えてきてとてもゾクゾクしました。これが次のコントライブにつながっていくんですね、いやはや……お見事!あっぱれです!
浦井さんがアクション大きめでそれが見ていて楽しかったです。赤いエプロンもよくお似合いでした。

次のコントライブ「ちょいとそこのキマイラさん」は配信がないということだったのでチケットの抽選に申し込みましたが普通に落選しました。またご縁があればそのうち観に行けることもあるでしょう。

男性ブランコ コントライブ「トコトコGOGOタツノオトシGO」を観ました

面白かったです!あんまり大胆にネタバレしないよう気を付けながら感想とか少し。

・ブティック
平井さんの女装は妙に妖艶な女性に見えるのですごいな、、と思います。華奢だからでしょうか。また、取ってつけたような浦井さんのおひげがチャーミングでした。
「いもいも(妹のこと)」「涙サーバー」「金だらけ」などなど今回も平井さんの不思議ワードたちが炸裂していました。
このコント、ドラマチックで好きです。男性ブランコのコントはどれもドラマチックですが。

・ホットドッグ
困った友達だ!こういう個性的な感覚の持ち主が友達だったらどうだろうと思いました。でも結局楽しいのかな。こういう奴、大学とかにいたような気がします。男性ブランコの描く友情は変だけどどこかリアルです。

・おじピク
おじさんたちのピクニック。おじさんが無邪気に喜んだり悲しんだりしている様子に胸を打たれました。おじさんにだって色鮮やかな感情がある。そのことを忘れてはいけないと思いました。LINEのQRコードを出す側と読み取る側で小さく揉めること、ありますよね。

・魔法の角砂糖
こういう、おまじないの気持ちで何か食べることってあるなぁと思いながら徐々に狂っていく展開を見つめていました。喫茶店のマスター、とてもいい人。

・家電探し
大型家電量販店にて、ある理由で家電探しが困難なお客さんとそれにとことん付き合う気になった店員さん。ベーシックなコントという感じの作りでしたが、男性ブランコらしい上品なイカれ具合が相まって見ごたえがありました。

・ヒーロー
やさしい世界。自分のタイミングでね。

配信延長中とのことですので、もし良かったら観てみてくださいナ。
コントの合間に流れるファミコンみたいな映像がとてもかわいかったです。

男性ブランコを好きになってしまいました

5月21日、男性ブランコのコントライブ「エドガーラビット」をライブ配信で観ました。じわっと、ふんわり、面白くてとても良い時間でした。

公演後、ツイッターでも特に話題になっていたのが「引っ越しの挨拶」というコントだったのですが、後で男性ブランコのYouTubeチャンネルで彼らのコントをいくつか見て、「引っ越しの挨拶」は男性ブランコらしさがよく出ているお話だったなと思いました。ある日スミダさんの部屋の隣にマカベさんというクセの強い人が引っ越してきて、マカベさんはスミダさんに引っ越しの挨拶をするのだけれど……?というお話で(今後どこかでまた見られるネタかもしれませんのでネタバレは控えます!ぜひ見てください!)、私はマカベさんの「このマカベ」という一人称がすごく好きでした。クセはすごいけど心に余裕のある人に見えて好感が持てる、なんか好きなタイプの人だ……と思いました。少しその辺を歩きましょうと初対面のスミダさんを誘って散歩に行くマカベさん、自販機アイスが好きでスミダさんにもおごってあげて一緒にアイスを味わいながら歩くマカベさん、「ちょいミス」「くちピンポン」などワードセンスが独特なマカベさん。好きだ。気が付けばスミダさんはマカベさんのことをなんだか好きになっていました。うんうん、分かります。観客のみんながマカベさんのことを好きになった、そんなコントだったと思います。見ていて染み入るものがありました。きっと染みたのは愛だと思います。

他のコントでも「軽しもべ重パシリ」などのいいワードが飛び出してきて、くせになる面白さでした。おぉ……こんなに面白いコンビをなんでもっと早くから追いかけてこなかったのだろう!と悔やむ気持ちも少しはあるのですが、それよりも男性ブランコという二人を知れたこと、お笑いのライブを見たのは男性ブランコが初めてだったこと、二人のコントはとっても面白くて優しくて愛があるって分かったことの喜びと幸せの方が断然大きいです。

そもそもコントライブを配信で観てみようと思ったきっかけは、いつも髪を切ったり染めたりしてくれる美容師さんがお笑いファンで、私も好きなお笑い芸人さんがいるということで施術中によくお笑いの話をしてくれるのですが、テレビでネタを見るのもYouTubeチャンネルを見るのもいいけれどやっぱライブは観てほしい、生は全然違うから、まずは配信からでも!と強くオススメされたことでした。お笑いに関してはその美容師さんを全面的に信頼しているので、素直に配信のチケットを買ってみることにしました。もし近々、大好きなすゑひろがりずのライブがあれば……などと最初は考えていたのですが、最近テレビでよく見る男性ブランコが実はちょっと気になる……浦井さんはすゑひろがりず局番(すゑ様のYouTubeチャンネル)の熱心な視聴者だという話だし、何かちょっとつながりを感じる……ちょうどもうすぐコントライブがあるみたいだし、配信のチケット……買っちゃおっかな?という思考になって私の初めてのお笑いライブ観賞は男性ブランコに決まりました。(その後、すゑ様のライブの見逃し配信期間が延長となったことですゑひろがりずの配信チケットも入手することができました。あなめでたや。)

本当に運が良かった、いい選択をした、美容師さんにも感謝、という気持ちです。コントライブを観て、テレビでも二人の活躍を見て、YouTubeチャンネルも見て、気が付けば男性ブランコのことがとても好きになっていました。男性ブランコのコントは愛です。男性ブランコのコントを面白いと感じる人は人間を愛する気持ちをちゃんと持っていて、その愛が胸の中であたたかく光っている人だと思います。

何となく青春の匂いというか、学生演劇の雰囲気を感じるなぁと思っていたのですが、実際にお二人は大学時代に演劇サークルに入っていたそうです。そういう匂いもたまらなくイイなと思います。また平井さんは私と地元が近くて、あの重たい雪の感じ、閉鎖的な田舎の空気、きれいだとは思うけれどどこか憂鬱な田園風景、などの記憶をもしかしたら共通して持っているかもしれず、あぁ!という気持ちになります。平井さんの出身高校と言えば、剣道部にNさんという強い選手がいて練習試合などではいつもバチボコにやられていました私。(妙なことまで思い出しちゃった。)

男性ブランコの6月のコントライブも配信チケット購入済みです。なかなか東京までは行けず、地方から応援という形になりますが、今後も楽しく観て笑って、またほんわりした気持ちを味わおうと思います。ありがとう、これからもよろしく男性ブランコ。